開催報告|theme:土・Soil|小学生対象・めぐ森スクール

約1年ぶりのスクール開催、めちゃくちゃ面白かったです。

朝の会で「どんな時間が好き?」とみんなに聞いてみたのですが「工作が好き」という子と「ゲームしている時間が好き」と何人かの子が答えていました。

その答えで「よっしゃ〜!」と私たちはワクワクしていたのですが(笑)ゲームもおもちゃもない中でも、いろんなあそびを見つけていました。

これをします!ではなくて、一人一人の<したい>が見つけるヒントとして

土絵の具や筆、土偶や埴輪の写真、ぽぽさんの土で描いた作品、土関係の絵本など並べた空間の中で、探検して土を集める!/焚き火!/土絵の具遊び!の紹介を朝の会の終わりにしました。

その紹介を手掛かりに、それぞれが遊びを選択し、遊びを行き来する時間となりました。

例えば、

土を掘り、ふるいにひたすらかけ「さら砂づくり」に没頭する子。そのうちに興味を持った子が集まって、分担して土づくりをして「ちょうだい!」という子に分けてあげる子。その砂で何かを作る子。

火を起こし、火が消えても、火を起こし、その後に火を大きくして、体を温める子。

土絵の具の色の塩梅、水の比率で硬さを研究しつつ、絵にしたり、造形にしたり。それで冷えたら焚き火に当たる子たち。火が大きくなった頃に、土を固めた子が、土を焼き、土器を作る子たち。

目標やゴールがない時間を、それぞれが、やりたいを選択し、一期一会の子どもたちと調和しながら、とても平和で調和的な豊かな時間が流れていました。

今やAIの発達で、疑問はすぐに解消され、知識を得ることがどんどん簡単になっていっています。

しかし、体験すること、思考すること、実感することは、人間から奪うことはできませんし、心の豊かさに必要不可欠なものです。

五感を使って感じて、考えて、いや考えずに動いてといった、身体性を取り戻すことは今の時代、本当に大事な営みだと考えています。

ある経営者の方と話をする中で「これからは、知識や学力のある人ではなく、コミュニケーション力がある人。もしくは、コミュニケーションはイマイチでも、アイデアを生み出す力や表現力など何かに秀でている人が求められる時代になるだろう。」とおっしゃっていました。

それは、テクノロジーの発達で、人間が<より人間らしい営み>に戻っていけるということかもしれません。子どもが子どもらしく過ごすことが、その子の人生にとって必要なものだと信じています。

少なくとも、めぐ森スクールの時間は、モノや人や場の温度感を感じられる、実感・体験ベースの時間で、身体性を取り戻していくような時間になればと願いながら、スタッフとミーティングを重ねました。

大切にしたいことは、仕上げることではなく、「やってみたい!」を選択し、「これが楽しい!」と、自分の気持ちに気づくこと。

森を歩き、土にふれ、自分のやりたいを選択し、気持ちを言葉に出してみる。

広報の時に紡いだ言葉通りの時間になっていたかなぁと感じています。

次回は、1月10日(土)でtheme:太陽の予定です!予定だけでも空けておいてください!

終わりの会で、太陽を集めて火を起こしたいと言う声もありました。子どもたちとこの時間をデザインできたらと考えています。26年度から定期プログラムにする予定ですので、お楽しみに!


(ひろ)



めぐみと森のようちえん

めぐみと森のようちえんは未就学児を対象とした、 「自分の土台を創る保育〜自分の人生を生きるために〜」をテーマにした全く新しい幼児教育です。 「選択と自由」「対話」「環境」の3つの要素と、パーマカルチャー 「暮らしの知恵」を大切にしています。 和歌山の豊かな森・川・海がまるっと園舎・園庭の認可外保育施設(幼児教育無償化対象施設)です。