ユーモアとアイデアのオランダ教育
今回お招きするナビゲータの木村さんは2016年にはじめてオランダの教育現場に行き
「衝撃を受けた。自由を問い直すような時間でもあった」
とおっしゃっていました。
この辺りは実際にお話を聞いていただくのが一番だと思いますが
オランダ教育の軸 は
「民主的な市民をつくる」
で
初等教育(4・5歳)で、人間性の基盤・自己肯定感を育むことを掲げるだけでなく、
コーチングの手法など活用しながら実際に行っていることが、私は驚きました。
中学年@国語の授業中
加えて、教育制度が柔軟で
学校に行くかどうか。どこに行くかどうかが選べる。
「学校の数だけ教育の種類がある」という特徴もあり、
イエナもあれば、モンテソーリ、シュタイナーも
いろんなスタイルの学校が並列にあり、
自由に選択できる環境で、日本とは大きな隔たりがあるように感じます。
学校は
子どもが自分で考え行動し、
「学ぶことを学ぶ」
を練習している場
それができるような環境づくりを大人がしているというスタンス!
オランダは
「出来なかった」を積み重ねない
「出来た」を積み重ねる
大人のサポートがしたとしても
結果的に「出来た」を積み重ねる。
大人が子どもを「出来るようにさせる」のではなく
「子どもが自分で出来た!」を積み重ねられるように、
大人が子どもの特性や資質、様子をしっかり洞察し、サポートやリードをしている。
その子のペースで歩むことができたら
「絶対にみんなできる」 というスタンスを徹底しています。
5歳@遊んでいるわけではなく授業中の様子
前提として
「出来る」「出来ない」の
2項対立で全てを表現することは
少し無理があるとは思いますが、
「出来ない」を「大人の力量」に 問う姿勢がとても誠実に感じます。
日本では、様々なニュースや世間の空気としても
いろんなことを「親」や「子ども」を要因にしがちな気がするのですが
オランダでは、大人のユーモアとアイデアで
躓きや課題を解消しようとしている姿に感動を覚えました。
低学年のクラス掲示物|一目でわかるピクトグラムで1日の流れを共有
朝の会で子どもたちが着席する場面で座らない子がいた場合に
先生がその子と一緒にダンスをして
「あら目が回ってきたわ〜座っちゃう・・笑」
みたいな切り口で座る雰囲気を作るアイデアとユーモア。
身の丈にあった歩み、育ちを支援しているオランダ
日本でイメージする先生とは随分スタンスが違うような気がします。
オランダの教育現場で育まれている
「ユーモア」と「アイデア」を実際に体験しつつ
自分の癖を知る=自分を知る
1日・2日間にできればと考えています。
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