オンライン保育の実践|STAY HOME編2|めぐ森らしさがオンラインで。
こんにちは。
めぐみと森のようちえん代表の佐道大倫です。
4月13日よりオンライン保育をスタートしました。
その想いや、1週目のチャレンジの詳細はこちらに掲載しています。
今回は2週目からのチャレンジについてまとめました。
1週間でオンラインに慣れてきたと感じたので、
次のステップへ移ろうと考えました。
「選択する」ことは
めぐ森の保育の中で大切にしている要素です。
選ぶことは「自分らしさ」を表現する大切な一歩です。
園舎での活動日の朝の会の様子。どの遊びをするのか。庭で遊ぶのか。お散歩へ行くのか。一人一人が「今」の気持ちを表現しあいます。心を互いに向けるような聴き合う場を目指しています。
外出自粛中のおうち時間でも、
何かしらの選択を積み重ねていると思います。
Zoomを通して、意識的に「選択する」
そしてやってみてどうだったかを「振り返る」こと。
これは普段の保育で大切にしていたことです。
普段の保育での本質をオンラインでも表現できたらと考えました。
そこで
「おさんぽ」
「おうちでお絵かき・工作遊び」
「おもちゃ遊び」
の3つの選択肢の中から
「えらぶじかん」
を持つことにしました。
散歩や、お絵かき・工作ができる
お家にはできるような準備をお願いしています。
加えて、保護者の皆さんに
以下の3つの心持ちを
事前に共有しました。
・準備をしたことには囚われずに、子どもに選択を委ねてみてください。
・どれをやってもいい。途中で選択を変えてもいい。という姿勢。
・フェードアウトもOK!
ということでスタート。
朝の会で「心と身体のお天気」を聞いてから
「おさんぽ」「おもちゃ」「工作・お絵かき」の3つから
その時の「したい」を選びます。
なんとなくの雰囲気はこちらの動画の26秒〜の様子で見てみてください。
「えらぶじかん」どんな風に過ごすのか?
大いなる実験でもありました。
やってみて、手応えを感じています。
かれこれ2週間、いろんなシーンがありました。
▲お絵かきを楽しむ家族。こちらはパパとママで枠を書いて、子どもちゃんが色塗りをする遊びをしていました〜。
▲障子紙に書いた街で遊び尽くす様子。アナログシムシティ!
▲親子で粘土遊び
▲朝の会で「にわとりに餌をあげた」という話をしてくれた子は、にわとりがいる場所へお散歩。
▲おうちの近くの探検中継。園児ではないご近所のお友達も見えたり、普段の姿が知る機会になりました。
▲スタッフが「シロツメグサで冠をつくる!」と生えていたところへ行ってみると・・
草刈りで何もないハプニング(笑)
その代わりに亀が日向ぼっこしている姿をみることができました〜
みんなで亀を数えてみたり、ハプニングもいいものです。
▲100均のモールで工作をするふたり。それぞれの住環境によって、お散歩が難しい場合もあります。環境によって、選択肢を減らしたり増やしたり、変えて一緒に楽しめたらと考えています。
▲里帰り出産しているご家庭には、畑のネギ坊主を見せてもらったり
▲スナップエンドウの収穫中継があったり
▲川へ石を投げる。葉っぱを流す中継。意外に映像でも楽しめたりする発見がありました。
と三者三様。
中継のあるテレビ番組に近い部分があります。
(分かりにくい例えだけど、昔の27時間テレビの列島中継的な。)
ただ、テレビのような一方通行ではなく
「何してるの〜?」
「何を見つけたの〜?」
「今どこにいるの〜?」
園児・スタッフとやり取りをしながら
豊かな双方向の関わりの場が生まれています。
そう言った日々が積み重なって
最近は雑談も生まれるようになりましたし、
ずっとマイクオンでも
集中して遊びや何かに取り組む姿も見られています。
進行の上で押さえる部分
|ファシリテーターと言うよりは司会者寄りの進行|
私は
ファシリテーター(会議の進行役のような人・促進する人)
でもあります。
オンラインでのファシリテーションは、
オフラインとは異なる配慮が必要です。
幼児期の子どもたちの対象理解をした上で、
オンラインでできること・できないことを
整理しておかないと、継続が難しいと考えました。
オンラインでは
「全員での対話は諦める。」
大人だと生活音を
シャットダウンすることも可能ですが、
そうもいかない。
あと
「間」が取りにくい。
ということで
僕たち保育者と
子ども一人一人との対話
を増やして
その先に
有機的な関わりが
生まれたらと考えました。
僕たちは
全員の顔を見ながら
場所が変わったり
何か新しいおもちゃや道具が出てきたり
表情の変化があったり
新たな展開を感じたら
声をかけることを
大事にしています。
▲「それなに〜?」と聞いて見ると
▲「赤い恐竜のおもちゃ」と紹介してくれました。朝の会で「今日は固いおもちゃで遊ぶ」と言っていたのですが、それが伏線になっていたということです。
|音問題|
zoomでは設定が重要です。
スマホもPCのマイクも高感度で
赤ちゃんの泣き声や生活音を想像以上に拾ってしまいます。
それはそれで、営みを感じられていいのですが、
スピーカーを通してだとなかなか、
言葉が聞き取りづらくなる場面もあります。
せっかくの発言が遮られてしまうこともあります。
また聞きたいところが聞こえないことも。
そのような状況のときは
マイクのon・offを私たちで操作します。
具体的には
朝の会では一人一人にインタビュー形式にしているので、
全員ミュートにしています。
「えらぶじかん」は全員マイクonで
好きなタイミングで話ができるようにしています。
|2週目のオンライン保育の内容|
4.20.Mon|9:30〜10:30頃
えらぶじかん。
4.22.Wed|9:30〜10:30頃
えらぶじかん。
4.24.Fri|9:30〜10:30頃
しょくじづくり|おにぎりづくり
|3週目のオンライン保育の内容|
4.27.Mon|9:30〜10:30頃
えらぶじかん。
4.29.Wed|9:30〜10:30頃
からだあそび / ナビゲータ けいちゃん
5.1.Fri|9:30〜10:30頃
しょくじづくり|サンドイッチづくり
|4週目のオンライン保育の内容|
5.4.Mon|9:30〜10:30頃
えらぶじかん。/ かみであそぶ
5.6.Wed|11:15〜13:00頃
オンライン・ランチ会
5.8.Fri|9:30〜10:30頃
しょくじづくり|ごはんをへんしんさせちゃおう!
次はBUY LOCAL編をまとめようかなと思います。
誰かのアイデアやアクションにつながれば幸いです。
(ひろ)
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